short poem 011 傷

癒えない傷を抱えて君は笑う

笑顔の裏に君の孤独を知る

その傷は僕にはきっと癒せない

その傷をさっと撫でても

その傷を抑えたって

もう癒すことなんてできない

そんな君ごと抱きしめてしまいたい

できないことに思いを馳せ

僕は今日も目を瞑る

short poem 010 綻び

心に結ばれた糸

その綻びに指を絡めたのは

紛れもない君だった

もう戻れない

もっと強く締め付けてほしいのに

君は行ってしまった

私を残して

綻びを残して

short poem 009 代償

もう二度と泣かないと決めたあの日

降りしきる雨に降られたあの日

震える手

もう焼き捨ててしまえればいいのに

でも

きっとそれはできないこと

だから私は

悲しみと後悔を背負って

前を向いて優しさを与える

笑顔にあふれた未来はきっとそこにあるから

そう信じることしかできないから

short poem 008 夜の海

夜の海に飲み込まれる

怒りも悲しみもすべて

夜の海に飲み込まれる

何かに敗れて

ボロボロになって

涙流れようとも

夜の海に飲み込まれる

あなたへの想いもすべて

夜の海に飲み込まれる

short poem 007 光

宇宙の歪みに飛び込んだ

星屑が溢れ出し

わたしは光に包まれる

涙がきらきらと輝く

凍えるような宇宙の果てで

わたしは光に包まれる

心に潜む何かから

わたしは逃げてきたんだよ

光が見えたから駆けてきたんだ

short poem 006 信じること

悲しみの中に喜びがあると

教えてくれたのはあなただった

私はそれを信じてる

だからこの涙はきっと

幸せになるためだから

この悲しみはきっと

幸せになるためだから

私はそう信じてる

そう言ってくれたのはあなただから

だから私は信じられるの

short poem 005 闇

夕闇が私を呑み込む

手を引かれ

闇に消え去る

きっと誰も来ない

きっと聞こえない

それでも声が枯れるまで

私は誰かを呼ぶ

光が射し込むまで

涙が出なくなるまで

ずっと

ずっと

short poem 004 水の底

水の中で目を瞑る

叫びたくなるような感情が静まる

心臓の鼓動が聞こえる

誰にも干渉されないどこか

わたしはここにいる

あなたとは遠く離れたこの水の中で

あなたを想ってここにいる

そして私は沈んでいく

深く深く沈んでいく

picture007  朝焼け。

picture007  朝焼け。

short poem 003 帰路

車窓の外に流れる景色

ふいに懐かしさを覚え

涙が頬を伝う


わすれないで


誰かの声が聞こえる


覚えてる?


誰かの声が聞こえる